MODxでは、ページのデザインやレイアウトの自由度が高い

MODxでは、デザイナーが作ったページを、そのままの状態で(もちろん必要な箇所はお客様が値を埋め込んで)出力させることができます。
つまり、他のCMSによくある、CMS側が自動的にページをレイアウトして生成することによる様々な問題を、MODxを使うことで回避することができます。

現在、世に出ているCMSには、ヘッダ、フッタ、メニュー、…等の部品をHTMLやCSSで作って、それをCMSに登録することで、 CMSが自動的に部品を組み合わせてウェブページを生成するという仕組みが多いようです。
一見、これは便利な機能のように思えますが、ウェブページの制作現場では、どちらかというと「大きなお世話」となる事が多そうです。
それはなぜかというと、以下のようなことが挙げられるかと思います。

1. 他のCMSでは、レイアウトが制限されることがあります。
同じCMSを使っていると、パッと見で似ているというイメージを受けることがよくあります。 CMS側でページを自動的にレイアウトするので、その制限を越えるレイアウトができなかったり、 もしくは、そのために特別なノウハウが必要になる等があります。

2. 他のCMSでは、デザインが制限されることがあります。
ヘッダやフッタ、メニューが共通化されることにより、 例えば、コーナー毎に背景色やヘッダ画像を変えたり、レイアウトを変えたり、…等、自由な発想でデザインをすることができない。 もしくは、そのために特別なノウハウが必要になる等があります。

3. 他のCMSでは、作業が増え、間違えるリスクが増えることがあります。
ウェブページの制作現場では、たいていの場合、Adobe Dreamweaver等の制作ツールを使っているかと思います。 このようなツールには、テンプレートやライブラリといった、サイト全体やコーナー毎に共通に使う部品を登録する機能があり、共通部分を変更すると、該当するページを自動的に一括変更することができます。
ウェブページの制作作業としては、まず、完成したページを手元で生成し、その表示(デザインやレイアウト)を確認します。また、これらを一旦校正用サーバにアップして、お客様に確認していただいたりもします。
つまり、他のCMSでは、このように作成したページを、わざわざ部品にバラすという作業が増え、その作業の中で間違いが発生するリスクも増える等があります。
また、各コンテンツには、バラす前とバラした後の2種類の状態が存在し、どちらを更新の対象とするか、どのように管理するか、更新時の作業負荷を考えると、悩ましい問題になります。

MODxでは、共通部品を登録して使う機能はありますが、こちらが指定しない限り、自動的にページをレイアウトしたり、書き換えたりすることはありません。

4. 他のCMSでは、デザイナーの負担が高く、能力を存分に発揮できないことがあります。
上記のように、他のCMSを使うとすると、多くの場合、デザイナーはレイアウトやデザインの制限を強いられます。
デザイナーはシステム技術者ではないですし、よほど使うCMSを絞り込んで、長年そのCMSに携わり、細かい部分までCMSの癖を知り尽くしているという場合は別ですが、普通に考えるとそういうケースは少ないかと思われます。
ですので、本来、ウェブデザインにかけるべきデザイナーのエネルギーがCMSによる制限に裂かれ、本来の能力を存分に発揮することができなかったり、また、作業効率が悪くなる等があります。