ウェブ屋のmodx指南-0000【ページ制作のツボ】
普通にDreamweaver等で制作したページは、たいていの場合は、modxで使えます。ただ、何が「普通」かは、人によって違う事もありますし、ちょっとしたことで、よりよく使う事ができる等、お勧めの方法もあります。
以下に、modxを使う際の(modxに限らないことがほとんどですが)、ページ制作のコツのようなことを書いておきます。それぞれ、三段階でお勧め度を表していますので、参考にしてください。
- エンコードは「utf-8」(推奨度:★★★)
- 拡張子は統一する(推奨度:★★★)
- 一覧などは同じタグの繰り返しにする。(推奨度:★★★〜★★)
- CSSは、記事本文=bodyとして設定する(推奨度:★★)
- 控えファイルを作っておく(推奨度:★)
推奨度:★★★
特別な理由がない限り、この通りにした方が良いです。ヒキダス流では、これが前提条件となっています。
推奨度:★★
この通りにしなければ、問題があるとまでは言いませんが、可能であるなら、総合的に考えて、このようにした方が良いと思われます。
推奨度:★
こうすれば、よりよく使うことができる、もしくは、こういう使い方もあります。というようなものです。
詳細を以下に説明します。
■エンコードは「utf-8」(推奨度:★★★)
「utf-8」は、今や最も標準的なエンコード(Windowsのメモ帳もUTF-8に対応していますね)なので、敢えて言う必要もないかもしれませんが、今でも、シフトJISやEUCを使ってページ制作をされる方も少なくないようなので、そういう方は注意してください。
「utf-8」以外では、正常に表示されない箇所が出る可能性があります。
■拡張子は統一する(推奨度:★★★)
modxでフレンドリーURLを使って、各ページのアドレスを「http://www.hogehoge.com/fugafuga/humuhumu.html」のようにする場合、modxで設定できる拡張子は一つですので、各ページの拡張子は「.html」、もしくは、「.htm」など、どれか一つに統一しておきます。
■一覧などは同じタグの繰り返しにする。(推奨度:★★★〜★★)
これは、modxに限らず、ブログでも他のCMSでも、多くのシステムで共通ですが、一覧表やリスト等で、(Ditto等を使って)自動的に繰り返す部分は、最初から最後まで同じタグ(同じ属性)の繰り返しにすべきです。
▼よくない例
繰り返しの途中に、例外的なタグ(この場合</tr><tr>)が入っています。
<table> <tr> <td>1.○○○○○</td> <td>2.○○○○○</td> <td>3.○○○○○</td> </tr> <tr> <td>4.○○○○○</td> <td>5.○○○○○</td> <td>6.○○○○○</td> </tr> : </table>
▼あまりよくない例
特定の1件だけ、特別な属性を持っています。
<div class="first_row">1.○○○○○</div> <div class="row">2.○○○○○</div> <div class="row">3.○○○○○</div> <div class="row">4.○○○○○</div> <div class="row">5.○○○○○</div> :
▼よい例
<dl> <dt>2009.00.00</dt><dd>1.○○○○○</dd> <dt>2009.00.00</dt><dd>2.○○○○○</dd> <dt>2009.00.00</dt><dd>3.○○○○○</dd> <dt>2009.00.00</dt><dd>4.○○○○○</dd> <dt>2009.00.00</dt><dd>5.○○○○○</dd> : </dl>
▼よい例
行を折り返す(tableの代替)例です。(※CSSの書き方は非推奨)
<style type="text/css"> .cell { float: left; width: 100px; } </style> <div style="width:400px; clear:both;"> <div class="cell">1.○○○○○</div> <div class="cell">2.○○○○○</div> <div class="cell">3.○○○○○</div> <div class="cell">4.○○○○○</div> <div class="cell">5.○○○○○</div> : </div>
■CSSは、記事本文=bodyとして設定する(推奨度:★★)
リッチテキストエディタ(RTE:TinyMCE等のWYSIWYGエディタ)で編集する際、編集中のテキストには、bodyに効いているCSSがあたります。
ページ制作をする際、記事本文などに、
<div id="content"> ここに本文が入ります。ここに本文が入ります。ここに本文が入ります。 </div>
のように、特別にIDを指定してCSSを当てる方も多いようですが、できれば、記事本文以外の、ヘッダー、フッター、メニュー、パン屑等は、それぞれに、idやclassでCSSを指定するようにして、記事本文は、bodyそのままのCSSを使うようにすれば、リッチテキストエディタで編集する際に、実際の表示に近い状態で編集することができます。
■控えファイルを作っておく(推奨度:★)
modxに組み込んだファイルを、たとえば、テンプレートなら「modxt_hogehoge.html」のようなファイル名にして保存しておきます。
こうしておけば、Dreamweaverで、Dreamweaverのテンプレートやライブラリを使っている場合はもちろん、一括置換などで、ヘッダーやメニューなどの共通部分をメンテナンスする場合でも、普通のページと同様に処理ができます。
該当ページで何か変更する必要があれば、このファイルを変更して、ソースをmodxに貼り付けるようにします。